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特集:循環器疾患における漢方治療のエビデンス

No.4875 (2017年09月30日発行) P.25

監修: 並木隆雄 (千葉大学大学院医学研究院和漢診療学講座准教授)

登録日: 2017-09-29

最終更新日: 2017-09-27

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監修:並木隆雄(千葉大学大学院医学研究院和漢診療学講座准教授)

監修のことば

漢方エキス製剤が市販されてからちょうど60年が経ち,還暦を迎える。その後,ご存知のように漢方エキス製剤は保険適用が認められるようになり,煎じ薬と比べて簡単に漢方治療ができる時代となって久しい。一方で,循環器疾患は漢方治療の適応から遠く,エビデンスの蓄積が少ない分野と言える。本特集は,漢方医学とともに循環器を専門とする先生方にご執筆を依頼した。漢方診療にも長年携わっているベテランの矢久保修嗣先生,若手のホープである高山 真先生,関係著書もあり地域医療でも活躍中の北村 順先生の3人である。先生方にはエビデンスの少ない中,苦労してお書き頂いた。これらの内容が明日からの診療に役立てば,編者並びに筆者のめざすところである。

■目次

1 高血圧における漢方治療のエビデンス
明治薬科大学伝統医療薬学コース 植松立弥
明治薬科大学臨床漢方研究室准教授 馬場正樹
明治薬科大学臨床漢方研究室教授 矢久保修嗣

2 低血圧症における漢方治療のエビデンス
東北大学病院総合地域医療教育支援部漢方内科准教授 高山 真
東北大学病院総合地域医療教育支援部漢方内科/東北大学大学院医学系研究科漢方・統合医療学寄附講座 菊地章子

3 循環器診療で知っておくべき“漢方薬の副作用”
神戸海星病院内科部長/島根大学医学部臨床教授 北村 順

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公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・消化器外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。医療から介護までの医療設備等環境は整いました。
2022年4月1日より脳神経外科及び一般外科医の先生に常勤医師として勤務していただくことになりました。消化器内科医、呼吸器内科医、循環器内科医及び外科部門で消化器外科医、整形外科医の先生に常勤医師として勤務していただき地域に信頼される病院を目指し歩んでいただける先生をお待ちしております。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。透析数25床の能力を有しています。15床から開始いたしましたが、近隣から増床の要望がありお応えしたいと考えますが、そのためには腎臓内科(泌尿器科)医の先生の勤務が必要不可欠です。お待ちいたしております。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問看護、訪問介護、訪問診療体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

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