1946年から福岡の地方紙「夕刊フクニチ」で連載開始、その後「新夕刊」「夕刊朝日新聞」を経て、1951年から「朝日新聞」朝刊で連載、1974年まで続いた(写真は朝日新聞社発行の第1巻、1994年刊)
戦後世代にはなじみ深い漫画本であるから、知らない人はいないであろう。長らく新聞に掲載された長谷川町子作の4コマ漫画である。単行本として1~68巻、映画化もされ、テレビでもアニメが現在放映されている。私が、この漫画を寝るときのわずかな数分間に見ることが習慣となって半世紀以上にはなる。
「サザエさん」に登場する磯野家は、はなはだ妙な家族構成になっている。カツオ、ワカメ、タラちゃんの3人の子どもが登場するのであるが、カツオ、ワカメはサザエさんと姉・弟・妹の関係であり、タラちゃんはサザエさんの子どもに当たる。この不自然な家族構成で様々な出来事が個性豊かに描出されているのであるが、その詳細はここでは触れない。
残り364文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する