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金剛石も磨かずば(番外編)─怒りの三連発[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(159)]

No.4865 (2017年07月22日発行) P.72

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2017-07-21

最終更新日: 2017-07-18

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  • 今年度の講義・学生ネタを4回も続けたけれど、いつになく真面目な内容になってしまい、反省していた。ところが、である。掲載されている間に、ビックリするような出来事があった。さすが、阪大の医学生は読者を喜ばせる術を知っている。

    いろいろと学生に訊いてみると、どうも講義時間内に練習をしている運動部があって、そのために欠席している学生が結構いるらしい。そんなクラブのひとつを選んで、キャプテンを呼び出すことに。

    事情がわからずトンチンカンになってはいけないので、前もって「講義時間中に練習を続けるようならば、廃部も視野に入れて教授会で検討してもらうつもりです」と、メールで面談の趣旨を告げておいた。

    まず、極めておだやかに「講義の時間帯にクラブ活動をしているんですか?」と確認した。その答えには腰が抜けた。「クラブ活動をしているのは事実ですが、試験の前や出席をとる授業の際には練習を休んでもいいと部員に許可を出しています」はぁ?

    「お前は何様のつもりや!」と怒鳴ってもいいですよね。あまりのことに、これはひょっとしてこの学生だけがわかってないのかと思い、そういう答えをするのは、他の部員と相談した上でのことですか、と尋ねると、そうですとのこと。そうか、部員が総出でアホなんや。と、またビックリ。

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