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医療文書交換サービス「MEDPost」提供へ 【日本医師会】

No.4846 (2017年03月11日発行) P.11

登録日: 2017-03-03

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MEDPostを「日本中の医師に利用してもらいたい」と話す石川氏

日本医師会の石川広己常任理事(写真)は1日の会見で、医療機関同士がインターネット上で安全に紹介状などを交換できるサービス「MEDPost」を4月から提供すると発表した。

石川氏によると、MEDPostは、日医標準レセプトソフトウェア“ORCA”の管理機構の新事業。日医が発行する医師資格証(用語解説)を用いて紹介状や画像ファイルを交換できるクラウドサービスで、2016年4月の診療報酬改定で新設された「診療情報提供料(Ⅰ)検査・画像情報提供加算」と「電子的診療情報評価料」の施設基準を満たすため算定が可能だ。医師資格証を所有している医師であれば初期費用は無料で、利用料は月々1000円から。

MEDPostでは送受信やクラウド上に保存したファイルが暗号化され、送受の記録も保存。送信待機時間を設定できることから誤送信を防止する。石川氏は「標準的なインターネット回線で高度なセキュリティが保たれる」と説明した。石川氏はまた、MEDPostがITによる地域医療連携の構築などを掲げた「日医IT化宣言2016」を具現化する取り組みであることを強調し、「全国の病院や診療所へ広げていきたい」との意向を示した。利用には医師資格証が必要であることから、「医師資格証の普及にもつなげたい」と述べた。

【医師資格証】:日本医師会が発行する電子証明書。ICチップが内蔵されており、電子的印鑑としての利用や医師資格確認ができる。厚生労働省の電子認証基盤に準拠している。日医は全医師への普及を目指している。

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