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【私の一冊】『話せる医療者─シミュレイテッド・ペイシェントに聞く』

No.4745 (2015年04月04日発行) P.75

大澤 稔 (前橋赤十字病院産婦人科副部長・教育研修推進室副室長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-21

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  • 著者の佐伯晴子氏は東京SP研究会代表。SPおよびコーディネーターとして医療者教育に携わる。日下隼人氏は2013年3月まで武蔵野赤十字病院副院長・教育研修推進室長。同研究会ホームページにコラム「コミュニケーションのススメ」を連載中。
    佐伯晴子・日下隼人 共著(医学書院、2000年刊)

    医療を学ぶ上で心得るべき患者目線啓発書の元祖

    医療はサービス業の1つであるが、果たしてその顧客である「患者」は医療者の仕事ぶり(サービス)に満足しているだろうか。今では当たり前となった「患者中心の医療」。私が医者になった時代は「疾病」にはとことん注目したが、その患者の思いや不安への対応・説明が不十分であったと、今では猛省している。

    本書との出会いは、2004年の医師臨床研修必修化により教育担当者となったとき、「初めの1冊」として知り合いの医師から贈られた。当時は模擬患者(simu­lated patient:SP)という指導者・評価者の存在すら初耳であり、SP(一般市民の代表とも言える)だからこその「気付き」というものが、とにかく「目から鱗」であった。

    残り389文字あります

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