肥満とメタボリックシンドローム(MetS)に関しては,国内外から肥満,特にMetSを伴う肥満がCKDの進展に対する独立したリスク因子であることが多数報告されており,本章では,CQ7-1,テキスト解説7-2および7-3の3項目について概説している。
CQ7-1「肥満あるいはMetSを伴うCKD患者における生活習慣に対する介入(食事療法・運動療法)は推奨されるか?」については,肥満やMetSを伴う食事療法・運動療法は,アルブミン尿・蛋白尿の減少やeGFR低下の抑制に有効である可能性があり,行うよう提案する【2C】が,個々の年齢や併存症,生活背景,価値観や嗜好,忍容性が異なるため,その方法や程度については個別の判断が必要である【なしD】としている。
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