尿道狭窄症において,経尿道的に内尿道切開術(direct vision internal urethrotomy:DVIU)を施行することがあるが,DVIUに使用されるデバイスは様々である。
長い使用実績のあるcold knifeによるDVIUと,hot knifeやレーザーなどエネルギーデバイスを用いたDVIUのどちらがより推奨されるかは重要な臨床課題である。そのことから,本ガイドラインにおいてCQを設定した。
成功率(益),合併症(害)をアウトカムとして設定し,網羅的な文献検索を行い,2編のメタアナリシス1)2)と,欧州泌尿器科学会(EAU)ガイドライン3)を選定し,システマティックレビューを行った。その結果,cold knifeによるDVIUと,hot knifeやレーザーによるDVIUの成功率,合併症の頻度は,ほぼ同等であった。両者とも短期的な成功率は比較的良好だが,長期的な成功率は低いことが確認された。
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