株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

【尿道狭窄症診療ガイドライン2024年版】尿道狭窄症において尿道形成術は経尿道的治療に比べて推奨されるか?(CQ1まとめ)[ガイドライン・インフォメーション]

中島洋介 (矢澤クリニック渋谷院長)

登録日: 2025-08-08

最終更新日: 2025-08-01

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 尿道狭窄症に対する治療は,内尿道切開術(direct vision internal urethrotomy:DVIU)や尿道拡張などの経尿道的治療と,開放手術である尿道形成術がある。経尿道的治療は,簡便で広く普及しているが,頻繁に再狭窄する。尿道形成術は,経尿道的治療よりも成功率は高いが,高難度な技術を要し,あまり普及していない。

    前治療歴がない尿道狭窄症に対して,経尿道的治療と尿道形成術のどちらが推奨されるかという問いは,泌尿器科医にとって重要な臨床課題であり,CQとした。回答となる推奨文を以下に示す1

    推奨文「経尿道的治療は,①原因が外傷,LS,尿道下裂手術に関連していない,②前治療歴がない,③狭窄長2㎝未満で内腔が開存,④単発,⑤狭窄が球部尿道に限定していることを全て満たす例には第一選択として推奨されるが,それ以外は尿道形成術が推奨される」。推奨度:「弱い」,エビデンスの確実性:「C(弱)」である。

    残り556文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連求人情報

    公立小浜温泉病院

    勤務形態: 常勤
    募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・整形外科 各1名
    勤務地: 長崎県雲仙市

    公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
    現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
    2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
    6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

    当病院は島原半島の二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
    又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。

    ●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
    今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問診療、訪問看護、訪問介護体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

    関連物件情報

    もっと見る

    page top