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スケジュールミスの恐怖 ［なかのとおるのええ加減でいきまっせ！（58）］
No.4762 (2015年08月01日発行) P.76
仲野 徹 （大阪大学病理学教授）
登録日： 2016-09-08
最終更新日： 2017-02-15
- コーナー： エッセイ
- なかのとおるのええ加減でいきまっせ！
会議やら講義やら出張やらで、日常的に結構な忙しさだ。その上、行かねばならぬ飲み会やらなんやらもある。なので、スケジュール管理が結構ややこしい。秘書さん任せの先生もおられるが、なかなかそういう気になれない。
一つの理由はスケジュールミスである。誰がやっても、必ず起きることだ。自分で間違えたら、あっちゃ〜スミマセンで済むけれど、他人に間違えられると、心狭い私はきっと怒る。そういうことを避けるために、自分でやっているのである。
管理は完全にアナログ派で、消せるインクのボールペンでリフィル型のスケジュール帳に記入していく。スケジュール帳は、スマホよりも財布よりも大事な持ち物だ。なくしたら大変なので、毎週スキャンしている。ほとんど強迫的である。
基本的には、スケジュールは先着順で決めていく。うんと先のことを頼まれると、まだまだ先やしスケジュール帳に空白が多いし、と、たいして考えずに、しょうもなさそうな仕事でも安請け合いしてしまう。
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