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第133回ドイツ外科学会 ─ 初めての女性会長の下で感じた鋭さと細やかさの中で [エッセイ]


No.4819 (2016年09月03日発行) P.70

岡田昌義 (日本血管内治療学会理事長)

登録日: 2016-09-16

最終更新日: 2016-10-20

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  • 2016年4月25~29日に、ドイツのベルリンでドイツ外科学会が開催され、初めて女性としてドレスデン大学脳神経外科のGabriele Schackert教授が会長を務めた。この学会にも女性活躍の機運がみられたものとして、興味津々であった。

    現在、政治の世界では女性の進出が増えつつある中で、ドイツ外科学会の女性会長が初めて登場するまでには、いろいろと問題があったのではないかと思われた。Schackert教授の10年先輩で、私の友人である一般外科・血管外科のSaeger教授は、「Schackert教授はきめ細やかな気持ちで常に物事をとらえており、手術も非常に上手で、術後の成績も本当に上出来である」と語っていた。彼の言う通り、会長講演は力強く、歯切れが良く、説得力のある話しぶりは周りの人を安心させるものであった。また、会員懇親会や会長招宴で各テーブルに回っていろいろと話をされていく姿が、非常に印象に残った(図1)。

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