株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

■NEWS 【国際脳卒中学会(ISC)】地域特性が脳卒中再発リスクに影響:米国観察研究

登録日: 2021-03-26

最終更新日: 2021-03-26

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

国土の広い米国では、地域により脳卒中再発率に大きなばらつきがある。この原因を探ったところ、古典的リスク因子とは異なるいくつかの要因が見つかった。3月17日からオンライン開催された国際脳卒中学会(ISC)にて、Erica C Leifheit氏(イエール大学、米国)が報告した。

 同氏らが解析対象としたのは、米国の高齢者向け公的保健メディケアを受給している65歳以上住民である。200104年、0508年、0912年、1316年の4期間に分け、脳卒中発症後1年間の再発率を調べた。その上で全米各地の「郡」(county)を、期間ごとの再発率5分位数で「最多」に分類された回数(04回)を基準として5つの地域に分けた(最多となった回数0回:再発低リスク地域~4回:再発高リスク地域)。

その上でこれら5地域の住民背景因子を比較すると、年齢、性別や人種分布に大きな差はなく、貧困者向け公的保険(メディケイド)二重受給者の占める割合も各地域間に大きな差はなかった。さらに興味深いことに、高血圧や糖尿病、腎不全、慢性心不全の合併率も5地域間で同様だった。

そこで次に、「地域特性」をいくつかの指標で比較してみた。すると「社会経済的背景」と「医療への易アクセス度」、「健康的行動」、「生活環境」の4因子の組み合わせで、脳卒中再発リスク差の多くが説明できることが明らかになった(C統計量=0.84)。これらのうち「医療への易アクセス度」は、人口あたりの「プライマリ・ケア医の数」、「歯科医の数」、マンモグラフィー実施やHbA1c検索実施で評価した「定期チェックの頻度」で評価されている。これらが多いほど再発リスクは少ない。また人口あたりの「レクリエーション施設数/フィットネス施設数」も多いほうが、再発リスクは低くなっていた。

Leifheit氏は、脳卒中再発減少を目指すのであれば、これらの要因も改善が必要ではないかと考察していた。

 本研究は米国国立衛生研究所内、加齢研究所(NIA)と米国心臓協会(AHA)から資金を受けて実施された。Leifheit氏に開示すべき利益相反はない。

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 脳神経外科・一般外科・呼吸器内科・循環器内科・神経内科・泌尿器科 各1名、消化器内科 2名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。長崎県島原半島の西部地区に位置し、二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
3階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療中核病院として地域医療を支える充実した病院を目指し、BCR等手術室の整備を行いました。
医療から介護までの医療設備等環境は整いましたので脳神経外科医、一般外科医、呼吸器内科医、循環器内科医、神経内科医、消化器内科医の先生に常勤医師として、地域に信頼される病院を一緒に築いていただける医師をお待ちしております。
また、新たに透析治療ベッド数15床を開始致しました。将来は、ベッド数を25床に増床することを計画しています。泌尿器科(腎臓内科)医の先生を募集し、新病院の充実を図ってまいります。

もっと見る

関連物件情報

page top