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いつでもモチベーションを保つために~筋トレのすゝめ~[炉辺閑話]

No.5045 (2021年01月02日発行) P.54

吉成宏顕 (国際医療福祉大学病院薬剤部)

登録日: 2021-01-02

最終更新日: 2020-12-22

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筋力トレをすることにより、テストステロンやセロトニン、ドーパミン等のホルモン分泌が関与している可能性があると言われている。特にセロトニンは幸福ホルモンとも呼ばれ、心を落ち着かせ、精神の安定を司る働きがある。

しかし、日常生活で受ける様々なストレスにより分泌量は低下し働きが減弱してしまう。さらに、テストステロンはメンタルに影響をもたらすと言われており、意欲が向上し、行動に積極性がみられるという好循環が生まれてくる。継続した筋力トレでセロトニンやドーパミンの分泌を促すことで、ストレスに耐えうるメンタルを保ち、ポジティブ思考になるというメリットがあるのではないかと思う。

だが、トレーニングをすることで筋肉痛になり、辛いというイメージを持っている人も少なくはないと思う。そこで、無理のないトレーニングメニューをスケジュールよく実践することが大切であると言える。

私が主に携わっているがん領域において、免疫チェックポイント阻害薬の登場により、その治療は多岐にわたる。今日においても、細胞障害性抗癌薬と免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせた治療や新薬の開発等の臨床試験が進められ、がん薬物療法の進歩は目覚ましいものがある。医学の発展とともに我々の知識も継続してアップデートしていかなければならない。そんな中、私自身も毎日のトレーニングは欠かせない。

上腕二頭筋を鍛えるアームカールや背筋を鍛えるダンベルリバースフライ等、トレーニングメニューを考え自宅でこなしている。仕事や趣味も、やりたいことが理想的であっても、続けなければ意味がないのである。継続は普通の人が秀才に勝てるひとつの手段とも言われるくらい大きな力であると思う。何事も継続していれば、ある程度のところまでは到達できる。いかに何事にも目標を持ち、その目標に向かって頑張る力が継続力である。大きな成果は小さな成果の積み重ねと言うように、毎日コツコツとトレーニングをすることで仕事面においても、この力が役に立たない訳がないと思っている。

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