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ジャパネットなかの[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(283)]

No.4991 (2019年12月21日発行) P.60

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2019-12-18

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12月の中頃から下旬が、家も仕事場もいちばん散らかる季節である。ふだんはそこそこ小まめに片付けるのだが、師走の声を聞く頃になると、どうせ年末大掃除があるからええわ、という気分になるからだ。

窓ガラスのように年に一度しか綺麗にしない物もある。教授室の窓ガラスは4面だけなのでたいしたことはないが、家はベランダがあるから結構大変だ。

ガラス掃除にも流儀があるだろうけれど、長年、ほら、あの、T字型になって、ゴム製のブレードのついてるやつを使っていた。今さらだが名前を知らんかった。正しくはスクイージー squeegeeというらしい。

ガラスクリーナーを窓に吹き付けて、スクイージーでそれをあらかたぬぐい取る。それから布で綺麗に拭き取るというやり方だ。経験上、これがベストと思っていた。
とはいえ、スクイージーを上手に使うにはかなりの力が必要で、跡を残さないように布で拭き取るのは結構面倒である。しかし、その悩みは、2~3年前にある道具を購入して一気に解消された。

それは電動スクイージーとでも呼ぶべき製品だ。電気で動き回る訳ではない。ゴムのブレードがカネゴンの口みたいになっていて、そこから、電気掃除機のようにガラスクリーナーの溶液を吸い取るのである。カネゴン、わかりませんか?まぁよろし。

ともあれ、正式名称が窓用バキュームクリーナーなる製品だ。発想がユニークすぎる。ホームセンターで見かけた時、なんじゃこれはと思った。うまく働くかどうかがかなり疑問だ。買って帰って役にたたなかったら妻に叱られること必至的製品である。

沈思黙考すること5分。勇気を持って買うことにした。決め手はドイツの清掃機器メーカーの製品であること。お掃除好きのドイツ人が思いついて商品化したのだから大丈夫だろう。それに、同じメーカーの高圧洗浄機は重宝している。

使ってみて感動した。むちゃくちゃいいのである。ガラス拭きに要する時間が3分の1から4分の1に短縮された。スクイージーのように力を入れなくていいし、布で拭き上げる手間がほとんど不要である。

以来、大掃除シーズンになると皆に薦めまくっている。なんと、ガラス拭きが楽しくなる画期的製品です。今年の大掃除にはぜひ導入してみてください!

なかののつぶやき
「写真をお載せしたいところではあるのですが、私が買ったのとは違うメーカーからも売り出されているようなので、やめときます。同僚の某教授に紹介したところ、『仲野先生に薦められたものを褒めるのは気に入らんけど、これは本当に素晴らしい』という、不愉快な絶賛を受けました」

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