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【他科への手紙】神経内科→脳神経外科(脳卒中科)

No.4795 (2016年03月19日発行) P.51

鈴木靖士 (国立病院機構仙台医療センター 神経内科医長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2021-01-05

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  • 当院の神経内科は、総合病院の神経内科、救急病院の神経内科として、患者さんや社会の「期待に応える」をモットーにあらゆる患者さんを受け入れるよう努力してきました。

    日本神経学会が創設されて、まだ半世紀であり、「神経内科」という診療科が社会に定着してきたのは最近のことのように思います。特に新たな臨床研修制度が始まってから、主要な病院には神経内科が設置され、脳卒中などの日常的な疾患の診療にあたっており、神経内科の存在感が急速に高まったように思います。以前は脳神経外科や精神科が診ていた脳卒中やてんかん、認知症などの疾患は神経内科でも診療するようになり、当院でもわずか10年で神経内科の新入院患者数がおよそ3倍になりました。入院患者さんの8割が救急のため、ベッド数が追い付かず、院内各病棟にご迷惑をかけています。先日もベッドが足りず、LDR(分娩室)まで借用し、ややヒンシュクを買いました(苦笑)。

    神経疾患は実に多彩で、疾患の種類も多く、奥深い分野です。クリアカットではなく、やや苦手とされる先生方も多いと思います。私も20年神経内科をやってきましたが、今でも毎日のように発見があり、ときどき経験や勘を裏切られ、日々勉強させられています。

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