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■NEWS 4月開催の第30回日本医学会総会2019中部をアピール―ノーベル賞受賞者3人が講演

No.4950 (2019年03月09日発行) P.18

登録日: 2019-02-25

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中部地方8県が協力して実施する「第30回日本医学会総会2019中部」の開催を約2カ月後に控え、組織委員会が22日に記者会見を行い、見どころをアピールした。 総会のメインテーマは「医学と医療の深化と広がり~健康長寿社会の実現をめざして」とし、日本の医学・医療はこれからどう変貌を遂げていくのかを議論する。また、記念講演では本庶佑氏をはじめ3人のノーベル賞受賞者が登壇する。

■若手研究者を表彰する「日本医学会総会奨励賞」を新設

4月27~29日に名古屋市で開催される学術集会では4つの柱として、①医学と医療の新展開、②社会とともに生きる医療、③医療人の教育と生き方、④グローバル化する日本―を打ち出し、これに沿った91のセッションを企画。さらに本総会から40歳以下の若手研究者を表彰する「日本医学会総会奨励賞」を新設し、最終日に最優秀奨励賞受賞者を発表する。

記念講演では初日に、2014年ノーベル物理学賞を受賞した天野浩氏(名大教授)が登壇。最終日には、2018年ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏(京大高等研究院副院長/特別教授)、2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏(京大iPS細胞研究所所長/教授)が講演する。

一般市民向けには、3月30日~4月7日の春休み期間中に名古屋市で、医と健康の総合博覧会「健康未来EXPO 2019」を開催。手術支援ロボット「ダビンチ」やVR機器、再生医療の細胞培養など、最先端の医学・医療を体験できる構成とした。このほか「医学史展」(3月2日~4月28日)も開催する。いずれも入場料は無料。

会頭の齋藤英彦氏(名大名誉教授)は「今のような変化が多い時代は医学・医療の世界だけではなく、社会と対話して進める必要がある。ぜひ多くの方に参加していただいて一緒に議論をしていきましょう」と医療者の参加を呼びかけた。

記者会見を開いた会頭の齋藤英彦氏(中央)と準備委員長の髙橋雅英氏(名大理事。右から2人目)。髙橋氏は「キャッチフレーズは『平成の終わりを尾張名古屋で会いましょう』です」とアピール

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