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jmedmook47 あなたも名医!プライマリケア現場での女性診療 押さえておきたい33のポイント

ライフステージ別の女性診療とそのコツ,女性支援のあり方がしっかり理解できる1冊!

定価:3,780円
(本体3,500円+税)

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編集: 池田裕美枝 (神戸市立医療センター中央市民病院産婦人科副医長)
対馬ルリ子(対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長)
判型: B5判
頁数: 208頁
装丁: カラー
発行日: 2016年12月25日
ISBN: 978-4-7849-6447-5
付録: -

いまだ女性の医療や健康に関して様々な偏見が存在している日本で、全人的な女性医療を目指し、5つの視点(①科学の視点、②臨床の視点、③当事者の視点、④ジェンダーの視点、⑤友人の視点)を掲げて診療、連携、啓発活動を行っている編者らが思いを込めてつくり上げた1冊!

実際プライマリケアの現場でどのように女性の診療を行えばよいか、具体的な診療場面をライフステージ別に挙げて解説しました。

本書で明日から使える女性診療のノウハウをしっかりゲットしてください!

診療科: 医学一般 医学一般その他
  婦人科
  産科
シリーズ: jmedmook

目次

第1章 女性診療の基本
1 女性の診かた(1)─女性のライフコースアプローチを実践しよう
2 女性の診かた(2)─統合医療
3 女性の診かた(3)─医療面接のポイント
4 性差医療を理解しよう
5 女性の味方“低用量ピル”

第2章 こんなケースはどう診たらいいの?─ライフステージ別女性診療
A 思春期〜生殖年齢期
1「健診で貧血と言われました」
2「生理痛がひどいです」
3「性感染症が心配です」
4「帯下が気になります」
5「月経周期が不順です」
6「ここ半年月経が止まっています」
7「右下腹部が痛いです!」
8「私,まだ赤ちゃんを産めますか?」
9「月経が止まるまで練習しろと言われています」
10「訳もなくイライラして涙も出て会社に行けなくなることがあります」

B 周産期
1「妊娠中に薬を飲んでも大丈夫ですか?」
2「妊娠9カ月,お腹が痛い!」妊娠中の緊急疾患
3「出産のあとから涙が止まりません」
C 更年期
1「顔にばっかり汗をかきます」
2「最近元気が出なくなり眠れません」
D 老年期
1「最近たまごの上に座ってるみたいです」
2「背中が痛いんです」

第3章 こんな女性をみるときはどうする?
1 外陰部疼痛症
2 慢性骨盤痛

第4章 予防も大事!
1 乳癌検診─乳房診察のしかたとスクリーニング対象について
2 子宮がん検診
3 ワクチン
4“妊娠負荷試験”を人生に生かす
5 性教育に行こう

第5章 社会問題
1 性暴力被害と緊急避妊
2 DV,デートDV
3 LGBT
4 ワーク・ライフ・バランスとダイバーシティ

コラム1 流産経験者の心について知って下さい
コラム2 LGBT患者の立場から
コラム3 児童虐待防止・予防は産婦人科から
索 引

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序文

巻頭言

女性のヘルスケアは,生涯にわたる女性の身体的,精神的,社会的健康(well-being)を実現しようとする活動である。1995年の世界女性会議でリプロダクティブヘルス/ライツが宣言されたことによって「女性の健康の権利」活動として広がり発展,先進各国においては医療や保健,福祉,教育,政策分野へと拡大し,今や社会通念や文化,産業をも変える概念となっている。
しかし,わが国ではいまだ女性の医療や健康に関して様々な偏見が存在している。たとえば,「女性の健康問題は,妊娠・出産問題,乳房や子宮の疾病など一部領域に限られ,あとは男性と同じでよい」,「女性は十分長生きであり元気だから,女性の健康について考える必要などない」,「女性医療は,女性医師が女性疾病の有無について診断し,専門科に振り分ければよい」など。そもそも女性は乳房や子宮のみで生きているわけではなく,長寿とはいえ健康寿命は短く不調は多い。そして女性医療は医師の性別などとは無関係に,医師が患者と全人的にきちんと向き合うことによってこそなされるものである。
男女の性差が大きくなるのは性ホルモンの分泌が始まる思春期以降であるが,ホルモン変動の大きい思春期,周産期,更年期の不調に加え,出産数の減少による婦人科系疾患の増加,月経周期に伴う体調変化に留意もできない社会生活,ストレスや役割変化による自尊感情の低下や気分障害,老年女性のフレイルなど現代女性にはこれまでなかった心身と生活の複合的失調が数多く存在するようになった。これらに対して,我々医療者は女性を臓器別疾患の有無の観点からのみ診るのではなく,ひとりの尊厳ある存在として全人的に診ることが求められている。
2003年に設立したNPO法人女性医療ネットワークでは,全人的な女性医療を目指し,5つの視点(①科学の視点,②臨床の視点,③当事者の視点,④ジェンダーの視点,⑤友人の視点)を掲げて診療,連携,啓発活動を行ってきた。2013年には女性の健康学校ジョイラボを立ち上げ,また2015年からは次世代委員会を開始して,正しい理念の普及や継承に努めているが,本書でも次世代を担う若手医師が各項目を執筆,ベテラン医師に監修する形をとって頂いた。この場をお借りして執筆・監修の先生方に御礼を申し上げたい。
これからの女性医療, ヘルスケアは, 女性が活躍する社会の変化を後押しするものであってほしいし,また社会の変化とともに医療も形を変えて行くのは当然と思う。本書では,その中で今,ぜひ多くの医師に知っておいてほしい女性の診療のコツと疾患,女性支援のあり方について網羅したつもりである。男女がともに理解し合い,助け合って生涯健康を実現する新しい社会のために,どの医師,医療者も日常診療で積極的に本書をお役立て頂ければ幸いである。

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