株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

地域連携・多職種協働

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-26
馬本郁男 (馬本医院院長)
森本英夫 (森本医院院長)
斉ノ内良平 (さいのうち医院院長)
梅山 信 (梅山医院院長)
横林文子 (よこばやし医院院長)
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  • ■考え方

    現在,在宅医療に関する調査で「自宅で療養したい」と希望する人は4割を超えている(後述)。

    在宅医療を提供する診療所の課題として,緊急時の入院・入所施設の確保,24時間体制に協力可能な医師の存在,24時間体制の訪問看護の存在が重要である。

    筆者らの京都府乙訓地域では,15年以上前から多職種連携が培われている。平成18年4月,在宅支援診療所制度開始とともに,専門科の異なる地域開業医師5名が集まって『チームドクターファイブ(TDR5)』という診診連携チームを作った1)「§2-52 診診連携」参照)。ここでは,TDR5の活動・経験をもとに述べる。

    ■制度面の知識

    『在宅医療に関する国民のニーズ』について,終末期医療に関する意識調査(厚生労働省)では,平成10(1998)年,平成15(2003)年,平成20(2008)年のいずれも,自宅で療養して,必要になれば医療機関等を利用したいと回答した者の割合を合わせて60%以上の国民が「自宅で療養したい」と回答した。

    平成19(2007)年度の高齢者の健康に関する意識調査(内閣府)では,要介護状態になっても,自宅や家での介護を希望する人が4割を超えた。

    住み慣れた環境でできるだけ長く過ごせるよう,また,望む人は自宅での看取りも選択肢になるように在宅医療を推進していく必要がある。その在宅医療を推進するにあたり,様々な課題が挙げられる()。中でも,在宅医療を提供する診療所の課題としては,①緊急時の入院・入所施設の確保,②24時間体制に協力可能な医師の存在,③24時間体制の訪問看護師の存在,が重要である。

    02_50_地域連携・多職種協働

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