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米国小児科学会の個別健康相談ガイドを翻訳―日本医師会

No.4909 (2018年05月26日発行) P.18

登録日: 2018-05-17

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日本医師会の温泉川梅代常任理事は16日の会見で、「Bright Futures-乳児、小児、青年のための個別健康相談ポケットガイド:第4版」の日本語版を作成したと発表した。日医の会員向けサイトに今後3年間掲載する。

ガイドは米国で子どもや青少年に定期的な受診が義務付けられている個別健康相談について、米国小児科学会が昨年作成。出生前診察から後期思春期までの診察時に、医療従事者が注意すべき項目を記載している。個別健康相談については、特定の疾患の治療を目的とした受診とは異なり、①疾病探知、②疾病予防、③健康増進、④予期的ガイダンス―を目的とした受診であるとの捉え方を示している。予期的ガイダンスとは、子どもと家族が今後直面する可能性のある新問題を医療従事者が予想し、助言することを指す。

会見で温泉川氏は、特に注目すべきポイントに思春期の子どもの対応を挙げた。例えば「早期思春期(11~14歳時)の受診」の章では、身体診察だけでなく、いじめや性的トラブルへの対処、メディアの使用制限、喫煙・飲酒・薬物の禁止などについて、子どもと親の双方に向けた助言や質問の例が盛り込まれている。

温泉川氏は、「医師が親から子への指導の仕方を聞かれたときに、どのように言えばいいか細かく書いてあり、参考になる」と話した。

ガイドブックについて「特にかかりつけ医にとって役に立つと思う」と話す温泉川常任理事

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