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肝動脈化学塞栓術後の暗赤色吐物…診断は?[画像診断道場〜実はこうだった(69)]

No.4866 (2017年07月29日発行) P.5

古市好宏 (東京医科大学消化器内科講師)

小林功幸 (昭島病院内科)

登録日: 2017-07-27

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  • 肝動脈化学塞栓術後の暗赤色吐物…診断は?

    72歳,女性。腹部膨満感にて近医受診。CT検査で肝腫瘤を指摘され,当科紹介となった。肝細胞癌の診断で入院し肝動脈化学塞栓療法(trans­arterial chemoembolization:TACE)が施行された。治療直後に暗赤色の吐物を認め,緊急上部消化管内視鏡検査が施行された。
    既往歴・生活歴:40年前に乳房再建術,飲酒歴なし,喫煙10本/日。
    嘔吐時検査:赤血球290万/μL,Hb 6.7g/dL,Ht 22.3%,血小板10.9万/μL,Alb 2.1g/dL,T-bil 0.81mg/dL,AST 41IU/L,ALT 26IU/L,γ-GT 91IU/L,NH3 102μg/dL,PT-INR 1.40,HBs抗原(-),HBc抗体(+),HCV抗体(+),AFP 2461.2ng/mL,PIVKA-Ⅱ 155mAU/mL

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