株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

(38)予習でチャンスをつかもう【SECTION3 スキルアップのために日々勉強】[特集:これだけは押さえて欲しいルール&マナー]

No.4714 (2014年08月30日発行) P.55

村田 健 (埼玉石心病院 総合内科)

登録日: 2016-09-01

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • チャンスはある日突然に…

    発熱,頭痛を主訴に救急搬送された70歳の男性。来院時は意識障害と項部硬直の所見が見られた。急いで一通りの診察を終えた研修医Aくんは,病歴と診察所見をまとめ,細菌性髄膜炎を鑑別疾患に挙げて自分なりの初期評価を指導医B先生にプレゼンテーションした。
    指導医B「そうだね。病歴聴取も診察もよくできているね。細菌性髄膜炎は一番に鑑別に挙がるから髄液検査をしましょう。A先生は髄液検査を自分でやったことはありますか?」
    研修医A「いいえ,初めてです」
    指導医B「じゃあ,実際の髄液検査を見たことはありますか?」
    研修医A「は,はい。医学生の実習のときに2回ほど見たような…」
    指導医B「用意するもの,検査の手順,合併症に何があるか,わかりますか?」
    研修医A「ええと…。わからないです」
    指導医B「そっか,残念。予習しておけばよかったね~。まず3回は見学して,次に必要なものを自分で用意ができて,手順と合併症をちゃんと言えるようになったら,今度は本番だからね。今日は手始めに検査に必要なものを一緒に用意してみましょうか」

    残り289文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連物件情報

    もっと見る

    page top