「俺の患者に口出しするな」と言い放つ医師がガムを噛み,ポケットに手を入れて病棟にやって来ました。患者さんやスタッフの前で腕を組み,何か推奨されると「コメディカルの意見だろ」と言って不機嫌になり,回診を装って通り過ぎます。それを廊下で追いかけて,スタッフが「そろそろ在宅ケアを考えたほうがよいのでは?」と尋ねると,この医師は鼻声で,患者さんの家庭事情を把握しているかのように「大丈夫,この方のお家は裕福なので自宅へ帰ることなど考える必要がないよ。個室料金を払える家の人だから,やることがなくなったらよそに紹介するよ」でした。聞く耳を持ちません。
残り374文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する