株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

(16)後輩の指導─減点法でなく,加点法で評価する【SECTION1 まずは社会人としてのマナー】[特集:これだけは押さえて欲しいルール&マナー]

No.4714 (2014年08月30日発行) P.32

佐藤耕一郎 (岩手県立磐井病院 副院長/乳腺外科長/内分泌外科長)

登録日: 2016-09-01

最終更新日: 2017-04-25

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 減点法での評価はダメ

    「またミスった。お前は医師に向かない」と言い,後輩にあまり仕事をさせない先輩はいないだろうか。これは,減点法で後輩の行為を評価するために起こることで,人を育てる方法として適当ではない。
    この方法では,評価される人は失敗を恐れて萎縮し,難しいことをやらなくなる。減点法は日本の悪しき伝統であるが,この方法がはびこっているため,経歴に傷をつけたくない人は全勝をめざす。そのため,リスクを冒せなくなり,結果がよいと予想されるものにしか手を出さなくなる。その結果,仕事は小さくまとまってしまい,進歩が極端に小さくなるのである。さらに,この評価法では,評価者は後輩の行為だけではなく人格まで否定してしまい,関係もぎくしゃくする。

    残り373文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連物件情報

    もっと見る

    page top