厚生労働省の「医療費の動向」によると2015年度の概算医療費は前年度比3.8%(1兆5000億円)増の41兆5000億円となった。伸びの内訳は、高齢化の影響が1.2%、「その他」が2.7%。「その他」には医療の高度化や患者負担の見直しが含まれるが、15年度は制度改正がなかったため、医療の高度化が医療費増加に約1兆円寄与したことになる。
医療の高度化の主な要因は相次ぐ高額薬剤の上市。15年度はC型肝炎治療薬「ソバルディ」「ハーボニー」がともに1000億円超の売り上げを記録するなど、薬効分類別で見ると両剤の影響で化学療法剤の占める割合が最も大きくなっている。
残り22文字あります
会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する