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重症敗血症の初期診療としての bundle approach(surviving sepsis campaign)

No.4711 (2014年08月09日発行) P.55

久志本成樹 (東北大学救急医学教授)

登録日: 2014-08-09

最終更新日: 2016-10-26

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敗血症は感染症に基づく全身性炎症反応症候群である。このうち,臓器不全を伴うsevere sepsis,十分な輸液にも反応しないseptic shockは40~50%の死亡率である。2002年,severe sepsisによる死亡率を5年間で25%減少させることを目的にsurviving sepsis campaign(SSC)の展開が決定した。
その中心的要素のひとつとして,ガイドライン(SSCG)が作成された。そして,SSCGの中心的要素を抽出し,これを組み合わせた複数の要素をひとつの“束”として実行するのがbundle approachである。bundleに含まれる個々の要素は科学的根拠に基づいたものであり,ばらばらではなく,ひとまとめの“束”として診療を行うことで,良好な治療成績が期待されるものである。
SSC bundles 2012(文献1)では以下のように定めている。
3時間以内に達成すべき目標を,(1)乳酸値測定,(2)抗菌薬投与前の血液培養採取,(3)広域スペクトラム抗菌薬投与,(4)血圧低下または乳酸4mmol/L以上があれば晶質液30mL/kg投与,6時間以内の目標を,(1)初期輸液に反応しない血圧低下に対して平均動脈圧65mmHg以上を目標に昇圧薬投与,(2)輸液に反応しない低血圧,または初回乳酸値が4mmol/L以上であれば,中心静脈圧,中心静脈酸素飽和度を測定,(3)初回乳酸値が上昇していれば再測定,としている。

【文献】


1) Dellinger RP, et al:Crit Care Med. 2013;41(2): 580-637.

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