GW直前の金曜日、午後4時近くまで長引いた外来を終わらせ、疲れ切って医局に戻ってきたところ、大学院生のI君がスマホに送られてきたCT画像を見ていました。患者さんは宮城県北部のK市の病院に入院中の70歳代男性とのこと。覗き見ると明らかな胸部下行大動脈瘤はあるものの、それだけではない違和感を覚えました。とりあえず転院指示をしたのですが、一息ついた後、違和感の正体を明らかにすべく、I君に私のスマホに画像を送るよう頼みました。それがこの画像です。大動脈瘤内に造影剤と空気が接している、通常ではありえない画像が違和感の正体でした。
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