株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

Value-based practiceの臨床,教育,研究の観点で重要なポイントは?

No.5134 (2022年09月17日発行) P.52

清水栄司 (千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学教授)

笠井清登 (東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻臨床神経精神医学講座教授)

登録日: 2022-09-19

最終更新日: 2022-09-13

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • Value-based practice(VBP)は,「価値に基づく医療実践」のように訳されると思います。VBPの臨床,教育,研究の観点で重要なポイントについて,東京大学・笠井清登先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    清水栄司 千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学 教授


    【回答】

    【出発点は患者と医師の価値が異なることの自覚と患者の主体性の尊重】

    医療場面での患者と医師のやり取りで,コンセンサスが得られないことがあります。たとえば,医師が提示した治療方針のいずれも,患者が選択してくれないときなどです。こうした「わかりあえない」ときに,「その原因は何だろう?」と考えることで,「患者の価値と医師の価値が異なるからだ」と気づきます。このように,患者と支援者である自分の価値が異なることを前提として,患者の価値を中心に支援する態度をVBPと呼びます。英国の精神科医・哲学者のフルフォードにより提唱されました。

    残り829文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    もっと見る

    関連求人情報

    もっと見る

    関連物件情報

    もっと見る

    page top