株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

夜間多尿に伴う夜間頻尿への対処法は?

No.5052 (2021年02月20日発行) P.46

吉田正貴 (国立長寿医療研究センター病院泌尿器外科/副院長)

橘田岳也 (北海道大学病院泌尿器科講師)

登録日: 2021-02-18

最終更新日: 2021-02-18

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    • 1
    • 2
  • next
  • 2020年5月に「夜間頻尿診療ガイドライン第2版」が改訂・発刊されました。夜間頻尿は下部尿路症状の中でもQOLを大きく損なう症状です。夜間頻尿の原因は夜間多尿,膀胱蓄尿障害,睡眠障害など多彩ですが,最も頻度の高い原因である夜間多尿への対処法について,新ガイドラインの内容をふまえてご教示下さい。
    北海道大学病院・橘田岳也先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    吉田正貴 国立長寿医療研究センター病院泌尿器外科/副院長


    【回答】

    【バソプレシンV2受容体作動薬が,男性夜間頻尿患者に使用可能となった】

    夜間頻尿は加齢に伴って多く認められ,下部尿路症状の中でも最もQOLを低下させる症状です。夜間頻尿治療が時に難渋するのは,尿量の増加,膀胱容量の減少,睡眠の障害などの複数の要因が互いに影響し合っているためと考えられています。さらに背景にある疾患に心疾患,呼吸器疾患,糖尿病,腎疾患など生命に関わる病態も多く含まれています。そのため,全身性疾患の症状のひとつとしてとらえて診療に当たるべきであると言えます。夜間の尿量増加は大きな要因であり,報告によっては夜間頻尿患者の約8割が夜間多尿によるというものもみられます1)

    今年度,「夜間頻尿診療ガイドライン」が11年ぶりに改訂されました2)。本ガイドラインの大きなポイントを3点挙げるとすれば,①専門医だけでなく一般医に対する診療アルゴリズムを新たに作成した点,②生活指導・行動療法等の重要性を再確認した点,③夜間多尿を伴う夜間頻尿患者に対するバソプレシンV2受容体作動薬投与を推奨した点と言えます。このガイドラインには,多くの夜間頻尿患者にとって福音となる治療ストラテジーが含まれています。

    残り684文字あります

    会員登録頂くことで利用範囲が広がります。 » 会員登録する

    • 1
    • 2
  • next
  • 関連記事・論文

    もっと見る

    関連書籍

    関連求人情報

    関連物件情報

    もっと見る

    page top