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【尿道狭窄症診療ガイドライン2024年版】狭窄の短い球部尿道狭窄症において,non-transecting EPA(ntEPA)はEPAより推奨されるか?(CQ7まとめ)[ガイドライン・インフォメーション]

田村芳美 (独立行政法人国立病院機構渋川医療センター外科系診療部長)

登録日: 2025-08-20

最終更新日: 2025-08-01

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  • 狭窄部切除・尿道端々吻合術は,狭窄部を切除しその断端を縫合する術式で,excision and primary anastomosis(EPA)と呼ばれている。短い球部尿道狭窄に対するゴールドスタンダードと認識されていたが,術後の勃起障害が問題視されていた。尿道海綿体は内陰部動脈の分枝である球部動脈による順行性血流と,陰茎背動脈から供給される陰茎海綿体・亀頭部を介した逆行性血流の二重支配であり,EPAでの尿道の切断による順行性血流の遮断が,性機能障害の原因と考えられていた。

    近年,球部動脈による順行性血流を温存しながら狭窄部を切除する術式1)や,授動した球部尿道の背面に切開を置き,狭窄部切除・尿道吻合を行う術式2)が登場した。縦切開した尿道を横方向に縫合して内腔を確保する方法3)も普及し,これらの術式の総称がntEPAである。

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