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特集:在宅緩和ケア―疼痛コントロールの技術

No.5030 (2020年09月19日発行) P.18

鈴木 央 (鈴木内科医院院長)

登録日: 2020-09-18

最終更新日: 2020-09-16

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1987年昭和大学医学部卒業後,昭和大学第二内科教室入局。96年社会保険都南総合病院内科部長。99年鈴木内科医院副院長。2015年同医院院長。前院長 鈴木荘一が日本に紹介したホスピス,ターミナル・ケアの概念を引き継ぎ,プライマリ・ケア,特に在宅ケアを専門としている。

1 痛みの評価
(1)痛みの原因
・内臓に由来する痛み(内臓痛)
・腹膜,胸膜,内臓被膜由来の痛み(体性痛)
・骨転移痛
・消化管閉塞の痛み
・筋痙縮による痛み
・がんによらない痛み

(2)痛みの種類

・侵害受容器由来の痛み
・神経障害性疼痛
・骨由来の痛み
・筋由来の痛み(悪性腸腰筋症候群など)
・スピリチュアルな痛み

(3)痛みの程度

・どんなときに痛みが強くなるか,それとも弱くなるか
・痛みの持続時間
・夜間の痛み,体動時の痛み
・突出痛への対応

2 薬剤選択,使いわけのコツ
(1)薬の強みを知る
・少し触るだけでも痛い神経障害性疼痛
・歩くと痛む骨転移痛
・複雑な痛み:神経障害性疼痛と侵害受容器由来の痛みの混合痛
・がん性腹膜炎

(2)薬の副作用を知る

・オピオイドの換算
・使って損のないステロイド

3 持続皮下注射のコツ
・経口による服薬が困難になったら
・貼付薬や坐薬でのコントロールが難しい場合は持続皮下注射を!
*CADD-Legacy® PCA Model 6300(スミスメディカル・ジャパン社)
*テルフュージョンTM小型シリンジポンプTE-361PCA(テルモ株式会社)
*ディスポーザブル型ポンプ(PCA機能付き)

4 呼吸困難への対応
・MST(Morphine Steroid Tranquilizer)療法
・筆者の対応

5 非がん疾患の疼痛緩和
・非がん疾患性疼痛への対応のコツ
・痛みをゼロにすることを目的としない

6 在宅緩和ケアで最も重要なこと
・患者,家族,チームメンバーとのコミュニケーション

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