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成人における2型糖尿病スクリーニング─根拠ある予防医療の実践[プライマリ・ケアの理論と実践(46)]

No.4994 (2020年01月11日発行) P.10

森 英毅 (国立病院機構長崎医療センター総合診療科・総合内科)

登録日: 2020-01-10

最終更新日: 2020-01-08

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SUMMARY
各国のガイドラインを参照するとリスク群には検査実施について検討してもよいかもしれない。一方でスクリーニングによる実際の効果は不確定であり,患者とともに十分に話し合うことが重要である。

KEYWORD
スクリーニング
疾患や合併症のリスクを軽減する目的で無症状の者に行われる検査や問診等のこと。年齢,性別,リスク因子等に基づき実施されるが,疾患自体のインパクト,簡易かつ低コストで検査特性の優れたスクリーニング方法があること,スクリーニングにより害を上回る有益性が見込めることが重要である。


森 英毅 (国立病院機構長崎医療センター総合診療科・総合内科)

PROFILE
2006年宮崎大学卒,長崎医療センター,沖縄県立中部病院,沖縄県立病院附属北大東診療所,座間味診療所を経て2016年より現職

POLICY・座右の銘
小さなことからコツコツと


1 ケース

CASE:41歳女性,気管支喘息の慢性管理で定期通院中

喘息のコントロールは良好であり,最近の発作はない。定期受診時に「テレビで糖尿病特集を見て,自分も隠れ糖尿病ではないかと心配になった。検査してほしい」との相談があった。糖尿病の家族歴はなく,喫煙歴なし。運動習慣はないという。血圧120/80mmHg,BMI 26,その他身体診察に異常はなし。
本患者で2型糖尿病のスクリーニング検査は実施すべきだろうか。

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