株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

小児のスポーツ障害〈障害要因と障害予防〉(上)─障害要因の除去をめざして[プライマリ・ケアの理論と実践(20)]

No.4967 (2019年07月06日発行) P.12

上村公介 (江戸川病院スポーツ医学科総合診療医)

登録日: 2019-07-04

最終更新日: 2019-07-03

SUMMARY
小児のスポーツ障害が手術に至ることは稀である。非整形外科医としては患者さんにオーバーユースを避けさせるだけでなく,障害の発生要因となりうるものが存在しないか丁寧に問診と診察を行うことが重要である。

KEYWORD
障害の発生要因
障害部位に起きた病名は結果にすぎず,障害が生じた原因を探り,その要因を取り除くように導くことが重要である。

上村公介(江戸川病院スポーツ医学科総合診療医)

PROFILE
水戸協同病院で総合診療を学び,現在は江戸川病院スポーツ医学科でスポーツ総合診療医をめざし,スポーツ内科と運動器超音波を使用し,スポーツ整形を学んでいる。南葛SCチームドクター。

POLICY・座右の銘
今を戦えないものに次や未来を語る資格はない

1 幼少期のスポーツとロコモティブシンドローム

スポーツを行う人のプライマリ・ケアを担う医師としては,患者を「将来にわたって痛みがなく健康的にスポーツを行えるように導く」ことが重要である。ロコモティブシンドローム(以下:ロコモ)は「運動器の障害により移動機能が低下した状態」である。幼少期からスポーツ障害を繰り返すことは,ロコモへとつながる可能性があるとされており,短期的な治療も重要であるが,将来を見越した対応が必要である(図1)1)。プライマリ・ケア医にとって重要な「問診」と「診察」を用いて,小児のスポーツ障害を予防できるように2回にわけて解説する。

このコンテンツは会員向けコンテンツです
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

長崎県五島中央病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 整形外科 1名
勤務地: 長崎県五島市

当院は下五島地域唯一の基幹病院として、長崎大学病院等と連携しながら、五島で完結できる医療を目指しています。
離島内の他の医療機関では出来ない高度・専門医療や離島で不足しがちな救急医療、周産期・小児医療、精神科医療、回復期医療を提供することで“郷診郷創”(地域での受診が地域を創る)を進めています。
共に地域医療を担っていただける医師を募集しています。

当院は癌などの専門的治療の他、精神・結核などの政策医療、24時間2.5次救急にも対応しています。
3次救急患者については、遠隔画像伝送システムを利用し、本土までヘリコプター搬送して住民の命を守っています。
また、基幹型臨床研修病院として、研修医の受け入れも行っています。
ロケーション的には、美しい海と豊かな自然に恵まれ、四季を通じて、マリンスポーツや釣りが楽しめます。

ショッピング等については、中型・大型のスーパーが数店舗あり、ファミリーレストラン・コンビニエンスストアもありますので、基本的に不便を感じることはないと思います。
食に関しては、五島牛や新鮮な魚介類、季節の旬な野菜が何時でもおいしく食べることができます。
共に五島で働きましょう。

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top