株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

診療所救急〈小児〉─30秒で見た目(ABC)をチェック!![プライマリ・ケアの理論と実践(11)]

No.4958 (2019年05月04日発行) P.8

武石大輔 (城北病院小児科部長)

登録日: 2019-05-07

最終更新日: 2019-04-25

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SUMMARY
大多数の軽症小児例の中から重症疾患を見逃さないことは,プライマリ・ケアにおいて重要である。小児の初期診療でABCを正しく評価し,トリアージできれば,小児診療に自信が持てるだろう。

KEYWORD
トリアージ
患者の重症度に基づいて,治療の順番を選択するもの。救急医療の場面で用いられることが多いが,実際は診療所などで受付・看護師などでも行っていることがある。可能な限り,何度でも行うことが推奨されている。

武石大輔(城北病院小児科部長)

PROFILE
国立病院機構相模原病院,東京慈恵会医科大学第三病院でアレルギーの研修を経て,城北病院で小児科医として勤務。その後,同院総合診療部に所属し,成人の診療にも携わる。日本アレルギー学会専門医,日本プライマリ・ケア連合学会認定医/指導医

POLICY・座右の銘
一隅を照らす

1 診療所での小児診療

診療所には,多くの子どもが受診する。その多くはウイルス性の上気道炎や胃腸炎といった軽症だ。だからこそ,その中から重症な子どもを見つけ出し,適切な処置や紹介をすることが重要である。ただ,内科をベースとしてプライマリ・ケアを行っている先生方から,子どもの診療について苦手意識を持っているという話はよく聞く。本稿では,そんな先生方の苦手意識を少しでも取り除き,子どもを楽しんで診察できるようになるお手伝いができることを目標とする。

このコンテンツは会員向けコンテンツです
→ログインした状態で続きを読む

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

もっと見る

関連求人情報

関連物件情報

もっと見る

page top