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【他科への手紙】内科→救急部

No.4776 (2015年11月07日発行) P.53

有岡宏子 (聖路加国際病院一般内科部長)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-09

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  • 当院の救急部は、都内で1、2位を争う年間救急車の受け入れ台数を誇る大活躍の部署です。1995年の地下鉄サリン事件で、初期対応から多くの負傷者を積極的に受け入れた当時の活躍はご存知の方も多いでしょう。

    当院の外来受診システムは、専門各科への受診の場合、紹介状持参の上の予約取得が基本で、当日独歩で来院する患者はすべて一般内科か救急部での診察となります。平日は午前11時までが通常の受付で、それ以降は時間外受付となります。

    4年半前、私が当院の一般内科に来た頃は、救急部の一角にある外来診察室で内科医が持ち回りでwalk inの患者を診察していました。専門各科の医師や後期研修医たちが持ち回りで行う初診外来は通常業務に加えての外来で、それもなかなか大変であったと思いますが、11時以降に独歩で来院した患者の診察もしながら、年間1万台を超える救急車を受け入れていた救急部の活躍には驚きました。交通外傷やそのほかの事故外傷だけでなく、当然内科領域の救急患者も搬送される上に、場合によっては予約外の専門科の患者も受け入れていました。その昔のドラマ「ER」といったところでしょうか。

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