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術中CTナビゲーション脊椎手術

No.4951 (2019年03月16日発行) P.54

中矢良治 (大阪医科大学整形外科)

登録日: 2019-03-16

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【最新の手術室におけるハイテク脊椎手術の紹介】

近年,脊椎ナビゲーションにより高難度脊椎手術が可能となってきた。ナビゲーションとは,操作している手術器具と実際の骨との3次元的位置関係をモニター上に表示する機器である。

最も普及しているものは術前のCT画像を用いたナビゲーションであり,術中に骨表面の20~30箇所のポイントを術前CTと照合(ポイントレジストレーション)させ,モニター上の3次元画像上に手術器具の位置を示すことができる。術前CTナビゲーションによって頸椎椎弓根スクリューなどのmm単位の正確性を必要とする手術も安全に可能となったが,画像撮影時と術中で脊椎アライメントが違うことによる誤差などの問題があった。

当院では,CT撮像装置が手術室に備え付けられたハイブリッド手術室が完成し,術中CT画像を用いたナビゲーションが可能となった。術中CTナビゲーションのメリットとしては,ポイントレジストレーションが不要なこと,画像と実際の術野の脊椎アライメントに差がないこと,術中CTによるインプラントの設置確認が可能なこと,などが挙げられる。一方,デメリットとしては,患者被ばくの増加,手術時間の増加などが挙げられる1)。ナビゲーション手術で特に注意が必要なことは,モニター上の画像はあくまでも仮想現実の画面であり,リアルタイムの画像ではないことを理解しておく必要がある。最新の手術補助機器の原理をきちんと理解し使用することが重要である。

【文献】

1) 中矢良治, 他:脊椎脊髄ジャーナル. 2018;31(11): 953-61.

【解説】

中矢良治 大阪医科大学整形外科

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