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■NEWS 本庶佑氏にノーベル生理学・医学賞―PD-1分子同定の功績

No.4928 (2018年10月06日発行) P.20

登録日: 2018-10-02

最終更新日: 2018-10-02

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ノーベル生理学・医学賞に本庶佑京大特別教授が輝いた。過剰な免疫応答を抑制するPD-1分子を同定し、がん免疫療法の開発につなげた功績が評価された。米テキサス大のジェームズ・アリソン氏との共同受賞。スウェーデンのカロリンスカ研究所が1日、発表した。同研究所は「がん治療に革命をもたらした」と称えている。

日本人が同賞を受けるのは大隅良典氏(東京工業大栄誉教授)以来2年ぶり、5人目となる。

本庶氏らの研究グループは1992年、リンパ球の1種であるT細胞の表面に発現しているPD-1分子を発見。PD-1分子がT細胞の働きの抑制機能を持つことを明らかにした。この研究が免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」(一般名:ニボルマブ)の開発に結びついた。

ほんじょ たすく:1942年生まれ。66年京大卒。阪大教授などを経て、84年京大教授。同大院医学研究科長、同大医学部長、内閣府総合科学技術会議議員、静岡県公立大学法人理事長などを歴任。京大高等研究院副院長・特別教授。同大名誉教授。2000年文化功労者、13年文化勲章。

本庶先生の受賞を記念して、日本医事新報での過去記事を再掲いたします。 あわせてご覧ください。

京都大学発表の公式コメントはこちらからご覧いただけます。

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