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救急医療の現場におけるIVR医の現状と将来

No.4925 (2018年09月15日発行) P.60

山門亨一郎 (兵庫医科大学放射線医学教室主任教授)

近藤浩史 (帝京大学医学部放射線科教授)

登録日: 2018-09-12

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  • 救急医療の現場では,出血を塞栓術で止血する等のinterventional radiology(IVR)が重要な役割を担っていると考えられます。しかし,IVR医が24時間体制で救急を行うことは,すべての病院で可能ではなく,救急医がIVRを行っている施設も存在すると聞いています。救急IVRに精通している帝京大学・近藤浩史先生に,救急医療の現場におけるIVR医の現状と将来についてお聞きしたいと思います。

    【質問者】

    山門亨一郎 兵庫医科大学放射線医学教室主任教授


    【回答】

    【専門医不足を解消すべく,研修プロジェクトが始動している】

    近年,救急領域,特に外傷初期診療においてIVRの重要性が増大しています。しかしながら,IVRを専門とする医師の数は十分とは言いがたく,IVRを専門としていない救急医が緊急IVRを行っている施設もあります。そこで,2016年9月にIVR学会主導のもと,救急現場におけるIVRの質の向上を図るべく救急外傷アドホック委員会が立ち上がり,外部委員として日本外傷学会,日本救急医学会も参画しています。2016年に全国の救命救急センターに行ったアンケートでは,IVR医が緊急IVRを行っている施設は全体の66%,夜間・休日では55%でした。

    IVR専門医を取得するためには,緊急IVRだけでなく,数多くの待機的なIVR症例(塞栓術以外も含む)を,IVR専門医修練認定施設で,IVR専門医の指導のもとで幅広く経験した後に,専門医試験を受験する必要があります。しかし現状では,365日,24時間緊急時にIVR専門医が駆けつけることはマンパワーの問題で困難なことがあり,そういった場合は,救急医が必要に迫られて緊急IVRを行っているのも事実です。

    また,多くの救急医は,IVR専門医を取得する時間的余裕がないのも事実です。そこで救急外傷アドホック委員会としては,救急IVRの質を担保することを目的に以下のプロジェクトを行いました。

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