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慢性心不全─β遮断薬[頻用薬 処方の作法(9)]

No.4918 (2018年07月28日発行) P.52

藤村昭夫 (自治医科大学名誉教授・蓮田病院学術顧問)

登録日: 2018-07-26

最終更新日: 2018-07-24

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臨床薬理学的特徴

■2種類のβ遮断薬が慢性心不全の治療に用いられている(表)。



■カルベジロールはα受容体およびβ(β1,β2)受容体ともに遮断するが,ビソプロロールはβ1受容体を選択的に遮断する。
■カルベジロールは肝代謝(主にCYP2D6が関与)され,肝硬変に進展した患者では最高血中濃度(Cmax)は4倍以上上昇する。一方,ビソプロロールは主に腎排泄され,高度の腎障害患者ではCmaxは2倍以上上昇する。

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