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介護医療院のあり方とは(江澤和彦 日本介護医療院協会会長)【この人に聞きたい】

No.4915 (2018年07月07日発行) P.8

江澤和彦 (日本介護医療院協会会長)

登録日: 2018-07-06

最終更新日: 2018-07-05

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「尊厳を保障する介護医療院」を共有したい
生活施設としての療養環境やケアの熟考を
政策の成否は事業者にかかっている

えざわ かずひこ:1988年日本医大卒。97年岡山大院修了。88年岡山大第三内科、96年医療法人和香会(倉敷市)、医療法人博愛会(宇部市)理事長、2002年社会福祉法人優和会理事長。日本医療法人協会理事、全国老人保健施設協会常務理事、日本慢性期医療協会常任理事。2018年6月日本医師会常任理事

長期療養のための医療と日常生活上の世話(介護)を一体的に提供する新たな介護保険施設として今年度新設された介護医療院。同月発足した日本介護医療院協会会長の江澤和彦氏に介護医療院の今後について聞いた(インタビューは5月29日に実施)。

─介護医療院をどのように発展させていきたいですか。

介護医療院は、住まいと生活を医療が支える新たなモデルとして創設されました。この方向性に協会も賛同しており、介護医療院の理念を表のように掲げました。



介護医療院創設までの経緯を振り返ると、2006年度医療保険制度改革で介護療養病床の廃止が打ち出され、政治判断により2回延期されましたが、さすがに再延期はありえないので、療養病床を巡る議論の最終ゴールが介護医療院です。この政策を成功させることがミニマムミッションであり、成否は事業者がどういう答えを出すかにかかっています。

看板は変わったけれどやっていることは何も変わらない、となれば、介護医療院の将来は見通せません。ですから、まず3年間は介護医療院の理念の共有に力を注ぎたいと思います。

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