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CDK4/6阻害薬の二重盲検第3相試験から得られた結論【CDKを制御することで,ホルモン療法抵抗性を解除できる可能性を持つ】

No.4895 (2018年02月17日発行) P.50

佐伯俊昭 (埼玉医科大学国際医療センター 包括的がんセンター乳腺腫瘍科教授)

登録日: 2018-02-17

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palbociclibとレトロゾールの併用がHR陽性/HER2陰性進行再発乳癌にてPFSをレトロゾール単独より有意に改善した。つまり,併用群24.8カ月,プラセボ+レトロゾール群14.5カ月(HR 0.58,95%CI;0.46~0.72,P<0.001)であった。副作用は実薬群でgrade 3 or 4の好中球減少が66.4%に認められた。貧血も実薬で5.4%,プラセボで1.8%,さらに1.8%と0.5%に倦怠感がそれぞれ認められている1)2)。さらに,PALOMA-3(第3相試験)では,HR陽性/HER2陰性進行再発閉経前乳癌108例に対してpalbociclib+フルベストラント+goserelin群とフルベストラント+goserelin群を2:1に割り付けた。PFSの中央値は,72例の3剤併用群と36例の2剤併用群で9.5カ月と5.6カ月であった。HR 0.50,95%CI;0.29~0.87と,閉経前でもgoserelinを併用すれば閉経後と同様のPFSの有意な改善が示されている3)

また,同様のCDK4/6阻害薬ribociclibとレトロゾールの併用療法による一次治療は,忍容性に優れ,レトロゾール単剤に比べてPFSを有意に延長することが二重盲検無作為化第3相試験MONA LEESA-2の中間解析で明らかになった。

さらに,同様の阻害薬としてabemaciclibの有効性も報告されている4)

【文献】

1) Costa R, et al:Breast. 2017;35:1-7.

2) Finn RS, et al:N Engl J Med. 2016;375(20):1925-36.

3) Loibl S, et al:Oncologist. 2017;22(9):1028-38.

4) Giuliano AE, et al:JAMA. 2011;305(6):569-75.

【解説】

佐伯俊昭 埼玉医科大学国際医療センター 包括的がんセンター乳腺腫瘍科教授

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