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熱傷の面積計算「5の法則」の原典は? 【プレホスピタル用で原典も不明確】

No.4836 (2016年12月31日発行) P.65

相原正記 (聖マリアンナ医科大学形成外科学病院教授)

登録日: 2016-12-28

最終更新日: 2016-12-19

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  • 熱傷の面積の計算で,有名な「5の法則」の原典として,Blocker1)が挙げられていますが,実際の論文には面積の話はないようです。真の原典は何でしょうか。

    (質問者:兵庫県K)


    【回答】

    ご指摘のように,この論文には面積の話は出てきておりませんでした。思い込みとは恐ろしいもので,「9の法則」はWallace,「5の法則」はBlockerが常識と思っていると,Wallaceの論文(「9の法則」,図もあります)と並んで書いてあるBlockerの論文に当然「5の法則」もあると錯覚したものと思われます(ちなみに1982年まで,わが国での間違いがたどれました)。

    それでは「真の原典は何か」という質問ですが,PubMedなどでBlockerの著者名で探してみましたが,「5の法則」は出てきませんでした。手作業で図書館や医局の熱傷関係の本を調べ参考文献をたどっていったところ,参考文献からConverseが編集した“Reconstructive Plastic Surgery. 1st ed.”2)の,Blockerが書いた“Burns”の章に「5の法則」の説明と図の説明がありました。これの参考文献として,LynchとBlockerによる“The rule of fives in estimation of extent of burns. 1963, in press”が載っております。しかし,この文献がどこにあるか,手作業でも見つけることができませんでした。

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