お知らせ
遙かなるマチュピチュ（その4） ─死ぬまでに行きたいところ ［なかのとおるのええ加減でいきまっせ！（121）］
No.4826 (2016年10月22日発行) P.71
仲野 徹 （大阪大学病理学教授）
登録日： 2016-10-21
最終更新日： 2016-10-24
- コーナー： エッセイ
- なかのとおるのええ加減でいきまっせ！
インカトレイル最終日、雨よあがれと念じながら、夜明けの光をたよりに最後の登り道を歩き始めた。そして2時間弱、遺跡に着く頃、なんと雨があがった！ウソのようなマチュピチュの姿がそこにあった。
日が差し始め、雲が立ち上がっては消え、遺跡の姿が隠れては現れる。4日も歩いてたどり着いただけに、奇跡のような景色に涙が出そうなほど感動した。トレイルを歩いてきた皆が大きな歓声をあげていた。
ワイナピチュ山を後に控えたマチュピチュの写真は、誰もが一度は見たことがあるだろう。美しい写真には、かならず「イメージです」と書いてある。確かに、現地で写真ほどの景色を見ることは多くない。
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