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5年生存率64.3% - 国がんが都道府県別に初公表

No.4771 (2015年10月03日発行) P.10

登録日: 2015-10-03

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国立がん研究センターは9月14日、全国のがん診療連携拠点病院の5年相対生存率を都道府県別に初めて公表した。すべてのがんの生存率は64.3%で、胃、肝臓、肺で都道府県間のバラツキが大きかった。
調査対象となったのは2007年に診断を受け、拠点病院で初回治療を受けた患者。予後把握率が90%を超える177施設の16万8514例を集計した。
がん患者全体の生存率は64.3%で、最も高い東京は74.4%、最も低い沖縄は55.2%だった(データが基準を満たさなかった山梨など7県を除く)。5大がんの生存率は、胃71.2%、大腸72.1%、肝臓35.9%、肺39.4%、乳房(女性)92.2%だった。
胃、肝臓、肺で都道府県間の生存率のバラツキが大きかったことについて国がんは、がんの進行度や地域で病院が担う役割の差の影響を挙げている。大腸、乳房は都道府県間でのバラツキは少なく、各都道府県内で患者背景の差がみられたという。


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