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虐待か事故か,搬送されてきた幼児の頭部外傷[〈今日使える〉死亡診断書・死体検案書の書き方・考え方〜当直・在宅・事故(4)]

No.5275 (2025年05月31日発行) P.34

久保真一 (福岡大学名誉教授)

登録日: 2025-06-01

最終更新日: 2025-05-28

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【症例】

3歳,男児。本日午後2時頃,両親と公園で遊んでいたとき,ジャングルジムから落下,尻もちをつき,後方に倒れ,後頭部を打撲した。転落直後は大泣きしたが,間もなく泣き止んだ。すぐに帰宅し,様子を見ていたところ,テレビを見たりおもちゃで遊んだりしていたが,午後6時頃にはぐったりとなり,嘔吐したことから,救急搬送となる。午後7時病院到着時,痙攣を起こし昏睡となる。頭部CTにて後頭部に皮下血腫を認め,急性硬膜下血腫,脳浮腫(高度)で,保存的に経過観察していたが,痙攣を繰り返し,2日後に死亡した。

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