94歳,女性。介護老人保健施設(特別養護老人ホーム)入所者。本日午前3時,付き添いの家族,施設職員から,息を引き取ったとの連絡を受け,午前3時30分,往診し死亡確認を行った。最終診療日は,前日の午後4時で,傾眠状態であった。
1カ月前より,しだいに食事が摂れなくなり,1週間前からは,水分もほとんど飲めなくなっていた。4日前に往診した際に家族には,あと2,3日もつかもたないかでしょうと告げていた。3週間前に診療し,家族と面談した際には,以前からの本人の希望もあり,本人ができる範囲で飲食させて,点滴等の処置はしないで自然に送りたいとの意向であった。
8年前に入所。15年前に心房細動でアブレーションを実施。以後,発作はおさまっていたが,この3年ほどは下腿浮腫が出現し,心不全の診断で利尿薬を使用していた。そのほか,変形性膝関節症で通院・治療中であった。