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Ⅳ.匿名座談会：地域の救急医療への影響は ［特集：「医師の働き方改革」で医療はどうなる？］
Ⅳ.匿名座談会：地域の救急医療への影響は
「医師の働き方改革」は、特例水準ばかりでなくA水準に位置づけられる医療機関とその勤務医にも直接関わってくる。匿名を条件に、2名の勤務医に「医師の働き方改革」についての本音を聞いた。両氏がともに指摘したのは救急医療が崩壊する可能性だった。勤務環境の改善には医療計画の見直しや地域住民の意識改革も指摘された。（A氏はＰ県にある中規模民間病院に勤める消化器内科医、B氏はQ県のやはり中規模民間病院に勤務する脳神経内科医である）。
─「医師の働き方改革」について、勤務している病院の現状は。
A 全然進んでいない。医師会の会合でこの話が出てきて、いま慌てて宿日直許可の申請をするよう動き出したばかり。当院は輪番救急をやっているが、地方の典型的な250床規模のケアミックスの病院で、B水準は望めない。
