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突然ですが…[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(353)]

No.5064 (2021年05月15日発行) P.67

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2021-05-12

最終更新日: 2021-05-11

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突然ですが、大阪大学の総長選考の候補者になりました。え、なんで仲野なんかが、とか思わないでください。国立大学はこのままではダメになる。なんとか改革したい、という強い思いによるのですから。

わたしを含めて3名が候補。面談や意向投票の結果をうけて総長選考会議が選出することになる。選挙だと思っておられる方が多いかもしれないが、あくまでも意向投票でしかない。大阪大学の場合、有権者は教授と役員、それから事務の上層部である。

所信表明演説会はあるが、時間は僅かだ。なので、これまでの選考では、個別訪問や部局別の懇話会といった活動が主だった。しかし、今回、わたしは「かわろう! 大阪大学」のHPを開設し、そこからの発信をメインに据えることにした。所信表明だけでなく、連日、大学改革や総長選考についてのコラムを投稿している。

大阪大学だけではなく、どの国立大学も変わらなければならないと言われて久しいが、少しも変わっていない。それをなんとかしたいというのが最大の動機である。変わらないのには理由がある。大学が変わろうと強く思っていないからだ。まずは、そのメンタリティーを改める必要がある。

財政の問題、女性教員比率の問題、グローバル化の問題などなど、大学が突きつけられている課題は多いが、改革は遅々として進まない。それは、「やっている感」を出すのは得意だが、実際には本気でやっていないから、というのがわたしの考えである。

そうではなくて、ひとつずつ確実にやっていこうではないか。そして、できそうにないことは、どうすれば少しでもできそうな状態に近づけるかを真剣に考えるべきだ。でないと、大学に未来はない。

「知の共有」、「教育の復権」、「若手大学人の育成」をメインに、「生産性の高い組織」を構築し「新しい大阪大学」へと生まれかわる。その目標に向けて、「挑戦的であれ」、「先進的であれ」、「実験的であれ」、「オープンであれ」、「公正であれ」を旗印に運営する。

総長になるのが目的ではなく、大学改革を断行するのが目的だ。ぜひ応援をお願いしたい。有権者でなくとも、ご声援をいただけたら、本当に力になる。そうしていただいた力が、大阪大学だけでなく、全国の大学を変える。本当にそうなることを夢見ている。何卒よろしくお願いいたします。

なかののつぶやき
「総長選考に向けての情報発信のためのHPです(https://handainakano.jp)。ぜひご覧になってみてください。所信表明もコラムもけっこうおもろいと自負しています」

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