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コロナな1年[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(334)]

No.5044 (2020年12月26日発行) P.68

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2020-12-23

最終更新日: 2020-12-22

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令和2年の最終回、この1年を振り返ってみたい。毎年なら、人によって振り返るべきお題目はそれぞれに違っているだろうけれど、今年は9割以上の人が新型コロナをあげられるのではないだろうか。

なんだかあっという間の1年だった。4月7日から5月21日までの緊急事態宣言期間は、まるでタイムスリップしたような印象だ。講義はしたものの、ずっとZoomだったので、やった感じがしなかったし。

夏はバカみたいに暑くて長かったのに、季節感がないままに過ぎ去ってしまったような気がする。ふと、今が何月なのか、わからなくなることがよくあった。

前にも書いたことがあるように、日記をつけていて、楽しいことがあった日は、○、◎、ハナマルの3段階の印をつけている。あったら嬉しいのだけれど、仕事をしただけの日に丸印のつくことはほとんどない。なので、楽しい印はおおよそ、飲み会とか観劇、映画、あるいは、レクレーションといったアクティビティーを反映している。

○、◎、ハナマルを、それぞれ、1、2、3個として、丸印の数を計算してみた(12月は推定値、括弧内は昨年の数字です)。

1月 56(46) 7月 30(42)

2月

51(40) 8月 34(59)
3月 31(52) 9月 35(49)
4月 5(54) 10月 51(64)
5月 22(53) 11月 48(49)
6月 30(55) 12月 30(61)

ここまできれいに新型コロナの影響を反映しているとは驚きだ。滑り出しは例年よりもよかったのに、3月には陰りが見え始め、なんと4月には丸が5つだけ。それにそのうちの4つはZoom飲み会だ。

5月にはだいぶ増えたが、その半分はやはりZoom飲み会だから寂しい。あまり気にせず飲食などに出かけていたので、6月から9月はずいぶんと復活している。

10月、11月は昨年と同じくらいに戻った。しかし、感染者の増加をうけて、大学から家族以外との会食が禁止され、忘年会などは自粛になるので12月は激減しそう。

そこそこ自由に行動していても、これだけ影響を受けていた。医療従事者の方たちはこれどころではなかっただろうと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。空疎に響くかもしれませんけれど、最後にやっぱり「よいお年を!」と言わせてください。

なかののつぶやき
「新型コロナに翻弄された1年、今年はいい年だったと思える人、世界中にどれくらいいるのでしょう。有効なワクチンの報告が出始めて、すこしは光明が見えてきた気もしますが、来年中にコロナ以前のような生活に戻るのは難しいのではないでしょうか。オリンピックではしゃげたらいいですけれど、それも無理とちゃいますかねぇ。こんなことを思いながらも、気持ちだけは明るく新年を迎える決意でございまする」

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