今年5月23〜24日に神戸国際会議場において第4回全国在宅医療医歯薬連合会全国大会が開催される。不肖、私が総大会長を拝命しているので今回、その概要を紹介し多くの先生方の参加をお願い申し上げる次第である。
多くの自治体に三師会という会がある。医師会、歯科医師会、薬剤師会と師がつく3つの職能団体の役員が情報交換を行う場が何らかの形で設けられている。三者とも大学が6年制という共通点もある。そして何よりも地域包括ケア時代においては、この3つの職種の在宅現場における連携が年々重要になってきている。しかしその割にはお互いの実情を知らない。知る機会が意外に少ない。そこで本大会が設立されたわけであるが、第4回のメインテーマは「在宅医療の光と影」となった。というのも在宅医療の認知度はいまだ高いとはいい難い。懐疑的な見方もある。であれば美談だけでなく影にも光を当てた上で10年後の在宅医療の姿を模索してみようと考えた。