日本専門医機構の寺本民生理事長は11月18日の会見で、2020年度に専門研修を開始する専攻医の登録状況を明らかにした。1次募集締切時点(11月15日)での登録者数は8613人。
専攻医登録状況について寺本氏は、「ある程度順調」と報告した。2次募集(12月17日~20年1月10日)を経て、「(登録者数は)9000人近くに上る」との見通しを示している。
寺本氏は、専攻医登録スケジュールの合否判定期間を変更することも公表。1次募集の合否判定期間は、11月25日~12月15日とする。この理由について寺本氏は、「地域枠」と自己申告して応募している医師が、シーリング対象外となる要件を満たしているか確認するためだとしている。採否結果通知の日程や2次募集の期間は変わらないため、「専攻医への影響はない」という(採否結果通知:12月16日、2次募集:12月17日~20年1月10日)。
20年度プログラムでは、厚生労働省が算出した必要医師数に基づき、養成数を決定する。都道府県別で、16年の医師数が16年と24年の必要医師数を上回る診療科はシーリングの対象となるが、医師少数区域での勤務など特定の従事要件が課されている地域枠医師については、都道府県と合意の上、シーリングの対象から外して採用することが可能となった。
今月8日の医道審議会「医師専門研修部会」では、サブスペシャルティ領域の見直しを求める声が多く上がり、ワーキンググループを設置することが了承された(詳しくはhttps://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=13430)。
サブスペ領域の見直しについて寺本氏は、機構が暫定的に認定しているサブスペ23領域を評価したレビューシートでも「点数が高いところから低いところまである」として、「ある程度一致していれば、やむをえない判断も起こるかもしれない」との考えを表明。「今年度中に何らかの方向性が決定すると思っている」と期待を込めた。
日本専門医機構の寺本民生理事長