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高齢者が増え人口が減る時代の中で、一般医療は大きな変化を遂げる[特集:医療の近未来予想図]

No.4958 (2019年05月04日発行) P.25

今村知明 (奈良県立医科大学公衆衛生学講座教授)

登録日: 2019-05-01

最終更新日: 2019-04-25

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  • これからは高齢者への医療や介護の需要が著しく増大し、医療は大きな変化を遂げると予想する。

    団塊の世代の多くは2025年には75歳となり、「国民の5人に1人が後期高齢者」の超高齢社会になる。いわゆる「2025年問題」である。

    総人口は減少するも、慢性的な疾患を抱える高齢者や要介護人口は2025年に1.5倍になる。医療・介護の需要が急速に拡大するのだ。

    医療や介護の需要は急増する一方、若い働き手は減少する。国には人が足りなくお金もない、たとえ個人にお金があっても医療を受けられない、介護を受けられない…そんな時代が来るのだろうか。

    高齢者が都市部から近隣へ

    これまでは地方での人口高齢化が言われていたが、今後は都市部で急速に高齢者が増える。75歳以上人口は、埼玉・千葉・神奈川などで2倍、大阪府では1.8倍に増えると予測されている。そうなると、医療介護ニーズが都市部で受け止めきれなくなり、高齢者や、医療・介護を必要とする人が近隣地域に溢れ出る可能性がある。

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